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HDVのFront Pageこのページは、HDVに関する総合案内のページです。HDV規格やHDVカメラの概要、基本情報のほか、MacDTV.com内の関連記事、外部情報をまとめています。 |
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概要HDV 読み方:エッチ・ディー・ブイ。High Definition Videoの略。ソニー社、日本ビクター社の商標。 HDV規格HDビデオ映像をDVテープに収録するための規格。 ビデオデータはMPEG-2、オーディオデータはMPEG-1 Audio Layer II、多重化にはMPEG2-TSが用いられています。これらのビデオ・オーディオデータは、DVテープ上に収録されます。 HDV720pとHDV1080iの2種類の規格があります。 HDVカメラ記録方式にHDV規格を採用したビデオカメラ。 「HDVカメラ」ではなく「HDVビデオカメラ」と表記すべきなのかもしれませんが、HDVの"V"はVideoの略なので、HDVビデオカメラではくどそうです。MacDTV.comでは、HDVカメラと表記することにします。 収録メディアとフォーマット収録メディアHDV規格では、HDV 1080i、HDV 720pとも、収録メディアはDVテープ、と規定されています。コンシューマ向けHDVカメラで採用されているのはすべてminiDVテープカセットです。収録時間は、店頭での売れ筋製品は、60分程度です。 市販製品には、"HDV対応"と謳った、いわゆる「HDVテープ」も発売されていますが、規格上は、従来のDVテープと全く同じ物です。 ( → さらに詳しく... ) HDD収録型HDVカメラ一部HDVカメラでは、オプションアクセサリ(HDDユニット)を追加すれば、HDDに収録することが可能です。Final Cut Proではメーカ提供のプラグインを称することで取り込み可能です。残念ながら、iMovie、Final Cut Expressでは、このHDD収録データをキャプチャーできませんが、もともとHDD収録はハイエンドユーザ向けのオプションなので致し方ないところでしょう。 ( → さらに詳しく... ) データ形式ビデオデータ:HDV 720pは、「フレームサイズ1280×720(アスペクト比16:9)、25, 30, 50, 60fpsプログレッシブ」のHDビデオをMPEG-2(MP@H-14、8bit、4:2:0サンプリング)で圧縮し、圧縮後のビットレートを約19Mbpsに抑えています。 HDV 1080iは、「フレームサイズ1440×1080(アスペクト比16:9)、50, 60fpsのインターレース」のHDビデオをMPEG-2(MP@H-14、8bit、4:2:0サンプリング)で圧縮し、圧縮後のビットレートを約25Mbpsに抑えています。 ( → さらに詳しく... ) オーディオデータ:HDV 720p、HDV 1080iとも、MPEG-1 Audio Layer II(48kHz, 16bit)にて、ビットレートを384kbpsに抑えています。 ( → さらに詳しく... ) 多重化:多重化には、MPEG2-TS(Transoport Stream)を採用しています。 ( → さらに詳しく... ) お断り)正確には、HDV720pのストリームタイプはMPEG2-TS、HDV1080iはMPEG2-PES(Packetized Elementary Stream)ですが、MacDTV.comでは、特別に断りがない限り、両者とも"MPEG2-TS"と総称して表記しています。ですから、あえて"MPEG2-PES"と記載してある場合には、総称してはまずいような特別な意図を込めて書いております。 他AV機器との互換性Blu-ray Discレコーダ等との関係1440×1080/60iをMPEG-2圧縮、というデータ形式は、地上波デジタル放送でも採用されているなど、HDVデータは、Blu-ray Discレコーダ等とは相性がよいといえます。 例えば、HDV入出力に対応している機種ならば、HDVカメラのiLINK端子と接続することで、HDVデータを再圧縮することなく(すなわち、再圧縮に伴う画質劣化なく)、Blu-ray DiscレコーダのHDDやBlu-ray Discにコピーすることが出来ます。 この点、各メーカごと・機種毎に状況が異なっています。製品仕様を充分に確認してください。 例えば、パナソニック製品は、iLINK (MPEG2-TS) 端子を搭載していることが多く、iLINK (MPEG2-TS) 端子は、HDVだけでなく、地上波/BS/CSデジタル放送データも(ただしmoveで)入出力できます。 例えば、ソニー製品は、iLINK端子は搭載されていても、MPEG2-TSの入出力はサポートされていません。基本的には、DV端子(iLINK(S400)端子、iLINK(DV)端子などと表記されることもある)なのですね。しかし、おまけとしてHDV入出力も可能な機種もあります。 ...といったように、各メーカごと・機種毎に状況が異なっています。iLINK経由のHDV入出力に対応しているか、製品仕様を充分に確認して下さい。 iLINK経由でのHDV入出力に対応していないBlu-ray Discレコーダ等の場合、HDVカメラから、(1a) HDMI経由でデジタル送信、または、(1b) D端子/コンポーネント端子経由でアナログで送信し、(2) それをBlu-ray Discレコーダ上でMPEG2またはMPEG-4 AVC/H.264で再度圧縮することになります。実用上問題になる画質低下とは思いませんが、再圧縮に伴う画質劣化は原理的にはゼロではありません。 Macでの編集ハードの接続HDVカメラのiLINK端子と、MacのFireWire端子を接続します。 ソフトの対応状況native HDV方式のソフトと、TransCoding方式を採用するソフトの二種類に大別されます。 前者は、HDVデータ形式のまま編集するソフトのことで、例えば、Final Cut ProやPremiere Proが上げられます。一方、後者は、HDVデータを別の形式に変換してから編集するソフト(例えば、iMovieやFinal Cut Express)の2種類に大別されます。 Final Cut ProFinal Cut Pro 5(Final Cut Studio 1にも同梱。2005年6月国内発売開始)で、native HDV方式、および、TransCoding方式(HDV→Apple Intermediate Codec)に対応しました。Final Cut Proで編集後、HDVテープへ書き出すことも可能です。 それ以前のFinal Cut Pro 4.xベースでも、LumiereHDを使用すれば、まがりなりにもTransCoding方式で取り込み・編集は可能でした。 Final Cut Pro 6では、Apple ProRes CodecへのTransCodingにも対応しています。 iMovieiMovie HD 5(iLife '05。2005年1月国内発売開始)で、TransCoding方式でのHDV編集に対応しました。取り込み時、HDVデータは、Apple Intermediate Codecを使用したQuickTimeムービーへと変換されて、編集に供されます。 編集後のHDVテープ書き出しに関しては、iMovie HD 5〜6では可能でしたが、なぜかiMovie 7(iLife '08。2007年8月に国内発売開始)以降ではHDVテープ書き出し機能が搭載されていません。そのため、HDVテープ書き出し工程だけはiMovie HD 6で行う必要があります(iMovie HD 6は、iMovie 7時代は無償公開されていましたが、現在では公開終了)。 Final Cut ExpressFinal Cut Express HD 3(2005年2月国内発売開始)で、TransCoding方式でのHDV編集に対応しました。取り込み時、HDVデータは、Apple Intermediate Codecを使用したQuickTimeムービーへと変換されて、編集に供されます。編集後、HDVテープへ書き出すことも可能です。 MacDTV.com内の主な記事外部リンク |
現在地 トップページ > MacDTV情報ひろば > HDVのFront Page この記事のタイトル HDVのFront Page この記事のURL http://www.macdtv.com/InfoCenter/FrontPage/HDV.html 主な更新履歴 2007.07.23 初稿を公開しました。 |
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