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 2004.12.10 Lumiere HDがHDR-FX1をサポート

Lumiere Media社が、同社のHDVツールLumiere HDがHDR-FX1をサポートしたと発表しました。ただし、いまのところ、HDR-FX1への書き出しは未対応、とのこと。

Lumiere HDは、以下のワークフローで、HDVの取り込み、Final Cut Proでの編集、HDVへの書き出しを行います。

(1) HDVカメラからMacへFireWire経由でのMPEG2-TSデータキャプチャリング、
(2) MPEG2-TSファイルを、MPEG2-PSとAudioファイルとへDemux、
(3) MPEG2-PSファイルをQuickTimeの任意のCodecへとTranscodec、同時に、Final Cut Proへ持ち込むためのXMLファイルの作成
(4) Final Cut Pro上で、XMLファイル読み込み
(5) Final Cut Proでoffline編集、完成後メディアをonline化
(6) QuickTimeムービーへ書き出し
(7) MPEG2-TSへ変換
(8) HDVテープへ書き出し

このうち、太字カッコがLumiere HDで担うステップ、細字カッコが従来通りのFinal Cut Proでの操作を示します。

こうしてみると、入り口(キャプチャリングとMPEG-TS Demux)と出口(QuickTimeムービー→MPEG-TS変換とHDVテープ書き出し)をLumiere HDが担っており、編集の部分は、Final Cut Proのオフライン編集機能(Winの製品だとProxy編集と呼んでますね)を活用しています。

このやりかたは、まあ現実的な方策だと思います。実際のところ、今のMac(やPC)の能力からすると(専用ハードウェアを用意しないで)ソフトウェア処理だけでは、これが最適解だと思いますし(2004.11.18 InterBEE、アップルブース)、次期Final Cut ProでのHDV対応ってのも、おそらく、この方式がもう少しエレガントになっただけで、本質的な仕組みは同じだろうと予想しています。

もう少しエレガント... たとえば、
レンダリングを加えないシーンについては、オリジナルのMPEG-TSデータを活用する、とか。
「取り込み→Demux→TransCodec」や、「QuickTimeムービー→MPEG-TS変換→HDV書き出し」がFinal Cut Pro上から操作できて一連の処理がバッチ処理されるとか

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