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Diskのパフォーマンスを計測する |
2002.09.20初稿 |
Mac OS X環境下で、Diskの読み書き速度を調べるフリーツール、iozoneをご紹介します。
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Diskのパフォーマンス計測.3 |
3. make
普通のUNIXやLinuxだと、Terminalでmakeとタイプするだけなのですが、Mac OS Xには、makeコマンドが組み込まれていません。makeコマンドを組み込むには、Developer Toolをインストールする必要があります。
これを知るまで、Terminalでコマンドを叩いては悩みました(笑)。
Developer Toolは、Mac OS X製品パッケージにCDが付属しているほか、Apple Developer Connectionから無償で入手できます。
Mac OS X 10.2.1プレインストールマシンの場合、Software Restore CDにはDeveloper Toolも入っているようです
2002.10.18追記 実は、
当初Mac OS X 10.0、10.1の市販パッケージには、Developer Tool CDも含まれていましたが、Mac OS X 10.2では、CDは入っていません。
と書いてしまっていたのですが、アップルに問い合わせたところ、Mac OS X 10.2製品パッケージにもDeveloper Tool CDは付属している、とのことでした。わたしの場合、パッケージに入っていなかったと伝えたら、郵送してくれることになりました。
小林@浜松さん、ご指摘ありがとうございました。
ということで、以下のApple Developer Connectionサイトからのダウンロードについては、ご参考まで...。
ご参考までに、Apple Developer Connectionサイトからの最新版のダウンロード方法を解説しましょう。
Apple Developer Connectionサイトに接続し、入会登録をします(無料です)。ログインしたら、 [Download Software]の[ Mac OS X]をクリックします。
2002年9月現在、[ July 2002 Mac OS X 10.2 Developer Tools]と[August 2002 Dev Tools 10.2 Update]とをダウンロードするだけです。250MB以上あるので、がんばってください。
そして、Developer Toolをインストールしてください。空き容量は900MB近く必要です。
まあ、なんで、makeコマンドを叩くのに、こんなことをせにゃならんのか、とも思いますが(笑)。
さて、ここで、ターミナル(Terminal)の登場です。
[アプリケーション]フォルダの[ユーティリティ]フォルダの[ターミナル]をダブルクリックしてください。
以下、 赤字が、Teminalのウインドウ内に表示される文字、 |
すると、
Last login: Thu Sep 26 16:53:26 on ttyp1
Welcome to Darwin!
[pc4209:~] pb%
と表示されていますの、pwdとタイプし、[return]キーを押してください。
(以下、コマンドをタイプしたら、[return]キーを押してくださいね)
[pc4209:~] pb% pwd
/Users/pb
[pc4209:~]
pwdが現在地を表示させるコマンド、/Users/pbというのは現在位置を示しています。
次に、lsとタイプし、[return]キーを押します。
[pc4209:~] pb% ls
Desktop Pictures
Documents Public
Movies current
Music
[pc4209:~] pb%
lsコマンドで、このフォルダ内のファイル、フォルダが一覧できます。
さっきFinderを使って移動してきたcurrentというフォルダも見えますね。
次は、currentフォルダ内に移動するため、cdコマンドを使います。
[pc4209:~] pb% cd current
[pc4209:~/current] pb%
そして、currentフォルダ内の中身を確認してみましょう。
[pc4209:~/current] pb% ls
Changes.txt gnuplot.dem iozone.c libbif.c read_telemetry
client_list gnuplotps.dem libasync.c makefile write_telemetry
[pc4209:~/current] pb%
うん、たしかに、currentフォルダ内に居るようですね。
次に、make macosxとタイプします。(このあと、十数秒ほど処理がかかりますので、しばらくそのままにしておいてください。
[pc4209:~/current] pb% make macosx
Build iozone for MacOSX
cc -c -O -Dunix -Dbsd4_2 -DHAVE_ANSIC_C -DNO_THREADS \
-DSHARED_MEM iozone.c -o iozone_macosx.o
iozone.c: In function `initfile':
iozone.c:13008: warning: passing arg 2 of `mmap' makes integer from pointer without a cast
cc -c -O -Dunix -Dbsd4_2 -DHAVE_ANSIC_C -DNO_THREADS \
-DSHARED_MEM libbif.c -o libbif.o
cc -O -Dunix -DHAVE_ANSIC_C -DNO_THREADS -DSHARED_MEM \
iozone_macosx.o libbif.o -o iozone
[pc4209:~/current] pb%
これでコンパイル作業が終了です。
currentフォルダ内に、いくつかのファイルができています。lsコマンドをタイプしてもいいですし、Finderでのぞいてもよいです。
[pc4209:~/current] pb% ls
Changes.txt gnuplotps.dem iozone_macosx.o libbif.o write_telemetry
client_list iozone libasync.c makefile
gnuplot.dem iozone.c libbif.c read_telemetry
[pc4209:~/current] pb%
コンパイル作業、面倒といえば面倒です。わたしがコンパイルしたものをダウンロードして頂くことも可能なのですが、このやりかたはUNIXの流儀ではありません。また、面倒とはいえ、開発作業、Mac OS Xへの移植作業をなさった方は、もっと面倒だったわけです。ですから、その方々に感謝しながら、この面倒な作業を各自なさってください。
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