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衝撃・怒濤の新機種発表 |
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本日、Apple Computerは、衝撃・怒濤の新機種発表を行いました。Macファンにとっては待望の新カテゴリーの登場ですが、もちろん、DTVファンにとっても大歓迎すべきことばかりです。じっくり解説してゆきましょう。
■新iMacシリーズ登場
うわさでは、新iMacシリーズは17インチモニタ内蔵の大画面モデルと予想されていましたが、ある意味では予想通りでした。でも、皆の予想を裏切ったのは、なんと、21インチのワイド(16:9)画面...。
●DVD Videoをもっと楽しく...。
ワイド画面化の目的のひとつには、いうまでもなく、DVD Videoを楽しむためなのですが、もちろん、映像面だけでなく、サウンド面も充実しています。なんと内蔵スピーカユニットも一新されDVD Videoの5.1サラウンドもオプションなしで楽しめるのです。筐体が大きくなったことでスピーカのエンクロージャー設計も柔軟となっただけでなく、アンプはあの専業オーディオメーカMcIntosh Laboによる設計です。
●デスクトップムービー
iMacDVの後継ですから、DTVにも充分配慮されています。ワイド画面はDTV編集作業を快適にしてくれますが、それだけではなく、なんとDVデッキが内蔵されているので、DVカメラで撮影したDV Tapeを挿入してやればいいのです。すなわち、DVカメラとの相性問題も根本的にありえません。
このように、デジタルAV機能を大幅に強化しエンタテイメントを追求した新iMac、Digital Entertainment Video Unitの頭文字をとって、iMac DeVu(日本語読み、あいまっく・デブ)を命名されました。幅広の図体に似合った良いネーミングですね。(右写真は、ボンダイブルー)
■次期Mac OSX、BeOSと統合
次はソフトウェアの大ニュースです。なんと、Be社のガゼーがAppleに復帰することになりました。復帰後、BeOSを次バージョンのMac OSXに統合するとのことです。
確かに、OS戦略としては、迷走した感もあったBe社でしたが、古巣のAppleに戻ることで、本来のOS開発に専念できるわけです。思えば、Appleの復活もNeXTとJobsの復帰があったればこそ。よその血を入れることは大切ですね。これで、BeOSとMacOSXが統合されるともなれば、MacOSも最強のマルチメディアOSになることは間違いないところでしょう。
なお、BeOSと統合された次期MacOSXは、Mac OSX1(日本語読み、まっくおーえす・ばついち)と発表されています。出戻りのガゼーにちなんだナイスなネーミングですね。
■モバイルPowerBook 2401c登場
さらにさらに、PowerBook 2000(FireWire)が出たばかりだというのに、ついにモバイルPowerBookも発表されました。
これまで、Appleは、かたくなにサブノートは出さない、といい続けてきたのですが、確かにこれは、もはや「サブノート」などといったジャンルのものではありません。なんと重さも厚さも2400cの1/3とは。だって、PowerBook 2000(FireWire)の液晶分に厚さしかないのですよ。バッテリの持ちも、60日間(通常使用時)。今回から衛星AirMacも搭載され、世界どこでもネットワークにつながります(衛星は、倒産したイリジウムから安く買い取ったらしい)。
もちろん、FireWireも内蔵されて、PowerBook 2000顔負け。モバイルDTVとしても見逃せないですよ-。いやあ、PowerBook DTVのはたさん、PowerBook 2000(FireWire)の購入は、早まったかなあ(笑)。
注目の発売日ですが、2401年の泳げる頃には...とのことです。
■待望のPDA、ついに登場
そして、なんといっても、大きなニュースは、ついにAppleのPDAが登場です。
Newton亡き後、Palmのうわさも流れては消えた、PDA(Personal Digital Assistant。情報家電)。
でも、まさか、こんなマシンに仕上がるとは...。従来のPDAは文字情報管理が主体でしたが、これはまさに、マルチメディア情報家電です。Appleにしか思いつきません。涎が出ます。
では、特徴を大まかにご紹介してゆきましょう。
●4インチカラー液晶搭載。
ポリシリコンという映り込みに強く、高視野角、視認性に優れた高級品です。
●ビデオカメラ機能搭載。
光学12倍。デジタル25倍。最速マッハズームなど。
また、ストレージとして、DV Tapeを利用します(60分テープなら、容量は約15GB)。シャープのザウルスなど、カメラ内蔵PDAも見かけますが、これほど充実したビデオカメラ機能はお目にかかれません。
●音声認識、映像認識による素早く賢い入力。
マイクが内蔵されていますので、viaVoiceによる音声認識文字入力が可能です。
また、ビデオカメラを利用して、映像情報(動画、静止画)を記録できます。
編集者さんの怒鳴る姿なんかを録画記録して、スケジューラに登録しておくと、雑誌の締め切りも絶対わすれませんよね(わたしにも締め切りを忘れられる度胸があったらなあ...)。それだけでなく、映像認識機能viaVideoも搭載していますので、手話、ジェスチャーなどによる映像情報も、文字入力に変換可能です(ジェスチャー入力のために、「それはおいといて」コマンドもあります)。
●Mac OS + QuickTime搭載
なんと、OSは、MacOSフルバージョンがのっています。つまり、使っているMac環境をそのままポケットに入れて...というコンセプトです。
ストレージはDVテープですから、Finder上にMacintosh DVTapeというボリュームが起動ディスクとしてマウントされています(写真(ヨセミテカラーモデル)では小さすぎて見えませんが)。もちろん、FireWire HDDなども外付けしようできます。
他のMacとのやりとりは、FireWire(i.LINK)を介したIP on 1394ネットワークを利用します。
また、ビデオ、オーディオ機能を統合するため、QuickTimeが活躍しています。撮影したビデオ画像は、QuickTime ムービーとして保存され、液晶モニタ内で、QuickTime Player(や他のQuickTime対応ソフト)を使って、編集・再生することができます。
こうなると、DTVという概念自体が崩れてきますね。DeskTop Videoというのは、ビデオをデスクトップ上にもってきて編集すること...。でも、この場合、ビデオ上にデスクトップがあるんですものね。あれ?? なんだか、訳が分からなくなってきました...。
Apple Computerでは、「正式名称、スペックなどの詳細は、まだ発表しない」としているので、これ以上詳しくわかりませんが、MacDTV.comの調べでは、この機種は他社からのOEMらしく、OEM元の機種名を見る限りG3プロセッサを使用しているようですが、真偽はわかりません。
以上、驚くべきニュースが目白押しでしたが、そういえば、昨年の今日も、とんでもないニュースが飛び込んできましたっけねえ。
今日って、ビッグニュースの当たり日なのかしらん。
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Yasushi SATO |
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