アップルから、[
Final Cut Pro 6.0.2 アップデート ]が公開されました。[ システム環境設定 ]の[ ソフトウェアアップデート
]から。なお、併せて、Pro Applications Update 2007-02のアップデートを掛けてください。
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特定の環境で現れる課題の解決
● 一般的なパフォーマンス課題の解決
● 全般的な安定性向上
● 新たなビデオデバイスとの互換性確保
と、ソフトウェアアップデートでの記載はそっけないのですが、英語版のリリースノートを読むと、うーむ、結構な機能強化がなされているようです。この記事の最後の行に、重要な注意がありますので、お見逃し無く。
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AVCHD Support
これまで不具合の出ていた1920×1080AVCHDデータにも対応しました(これまでの不具合に関しては、AVCHDのFront
Page参照)。あ、AVCHD対応はこれまでどおりIntel Macのみです。
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ソニーXDCAM EXのサポート
Sony
XDCAM EX向け[簡易セットアップ]が用意されました。対応しているSony XDCAM EXフォーマットの情報・編集の実際等については、Final
Cut Pro 6.0.2リリースノートを参照してください。なお、XDCAM EXデータの転送(SxSカードからMacへ)には、これまで通り、ソニーから配布されているSony
XDCAM Transfer softwareが必要です。
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ソニーHVR-V1のサポート
HVR-V1はHDVテープを使って、1080p24,
1080p25, and 1080p30などで収録出来るのが特徴ですが、これらの素材を、Apple Intermediate
CodecかApple ProRes 422 codecでTransCodeしてキャプチャーすることができるようになりました(native
HDV(インターレース)キャプチャーもこれまでどおり可能)。また、Final Cut ProからHVR-V1へのテープへ書き出しも可能です。
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AVC-Intraのサポート
パナソニックのAVC-Intraデータを、[ログと転送]ウインドウを使って取り込めます。Apple
ProRes 422 codecへtranscodeされます。
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DVCPRO HD 720p50 Support
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Canon HDV 1080F24/1080F25/1080F30フォーマット向け[簡易セットアップ]
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60fpsドロップフレームタイムコードのサポート
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50pのサポート
いくつかの50pフォーマットをサポート(50fpsタイムコードもサポートされています)。
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720p50 and 720p60 HDV Tape-Based Device Support
ビクターのHDV
720p50 and 720p60に対応。
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Broadcast Wave Format File iXML Support
iXMLに冠しては、こちらをご覧下さい。
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MotionとMotion Templateのアップデート
これにともない、Motion
3.0.2かそれ以降のVer.が必要です。Motion
3.0.2アップデートを掛けて下さい。
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MotionとFinal Cut Proを併用した場合のレンダリングの"品質"を選択可能に
Final
Cut Pro上でMotionテンプレートやMotionプロジェクトをレンダリングする場合、一端Motion上で、Motionマスターテンプレート/プロジェクトの"レンダリング品質"を設定しておけば、その"レンダリング品質"設定がFinal
Cut Proにも継承されます。
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[メディアの再接続]ダイアログの操作性の改善
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メディアファイルをFinderのゴミ箱に捨てると、メディアがofflineになる
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シャッフル編集での変更
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タイムライン上でのクリップ名称表示/非表示切り替えが簡単に
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ズーム関連で以下のコマンドを追加
Zoom
In on Playhead in Timeline、Zoom Out on Playhead in Timeline、Scroll
to Playhead
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ネストされたシーケンスを開いたとき、再生ヘッドの位置は親シーケンスでの位置のまま
というか、これが当たり前だろ、とこれまで何度思ったことか(笑)。小ネタだけれどありがたい。
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Final Cut Proを起動時Shiftキーを押したままだと、空のプロジェクトが開く
たしかに、これまでのように「最後のプロジェクトが開く」って動作がうっとおしいこともたびたびありましたからねえ。これも小ネタだけれど。
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[ユーザ環境設定]→[編集]タブ→[読み込まれた静止画/ビデオガンマ数値]の名称を変更
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ビューワー/キャンバスのズームアップポップアップメニューで、[スクエアピクセルで表示]オプションの名称を[正しいアスペクト比]に変更
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ドロップシャドウのデフォルト値の変更
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[ログと転送]ウインドウの改善
スクラッチディスクの空き容量を表示
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FxPlug Plug-inの改善
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新たなApple Eventsのサポート
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XML <Importoptions> の挙動の改善
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シーケンスを複製した際に、レンダーファイルが失われるトラブルを解決。
シーケンスを複製した際に、タイムライン上のレンダーバーはレンダー済み表示がされるにも関わらず、レンダリングファイルは失われており、キャンバスでも未レンダーと表示されてしまう、という不具合がこれまで存在していた模様です。
あ〜、長かった。お読み頂き、お疲れ様でした。最後に、重要なご注意を。
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Mac OS X v10.5 Leopardのサポート(対応システムは、Mac OS X 10.4.11および10.5.x)
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Final Cut Pro 6.0.2プロジェクトはFinal Cut Pro 6.0.1では開けない。
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