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ToastでBlu-ray Video作成編集が完了したら、Blu-ray Disc Videoを作りましょう。ここでは、Toastを利用した例をご紹介します。MacでBlu-ray Disc Video(BD-Video)をオーサリングする手段は、今日現在、Roxio社のToast (9 or 10)+HD-BDプラグインかまたは、Adobe Sysytems社のEncore CS (3 or 4)しかありません。 ここでは、Toastを利用した例をご紹介します。 準備するものRoxio社のToast (9 or 10) +HD-BDプラグインToast本体の他、別売りソフトHD-BDプラグインも必要です。 この記事は、Toast 9+HD-BDプラグインを例にします。 Mac用Blu-ray DiscドライブUSB接続型外付けBlu-ray Discドライブがいくつか市販されています。 この記事は、アイオーデータ社BRD-UM4(松下BD-MLT SW-5583ドライブ使用)を例にします。 編集済みのQuickTimeムービーiMovie、Final Cut Express、Final Cut Pro、Premiere Proなどで編集を完成させ、QuickTimeムービーに書き出したもの。 iMovie、Final Cut Expressで編集した場合は、Apple Intermediate Codecを使用したQuickTimeムービーが書き出されます。 Final Cut Proで編集した場合は、いくつかの選択肢がありますが、一般的には、HDV CodecかApple ProRes Codecなどを使用することになるでしょう。 なお、Toastでは、AVCHDビデオカメラから直接Toastに読み込む機能もあります。後に触れるように、Toastには簡単な編集機能も搭載されているので、編集に凝らないならば、なにもiMovie、Final Cut Express、Final Cut Proで編集する必要もなく、Toastのみで事足ります。 手順Toastを起動し、クリップを読み込むBDドライブをMacに接続し、Toastを起動します。 Toastの初期画面 [ビデオ]タブの[Blu-ray ビデオ]を選択したところ。この例では、すでにBDドライブ(この場合、Matsushita BD-MLT SW-5583)を認識しています。 QuickTimeムービーをドラッグアンドドロップします。ここでは、14個のムービークリップ(合計1時間55分)を登録しました。おおむね2時間分くらいで、一層式Blu-ray Disc(GB収録可能)ならほぼ満タンです。 これらのクリップは、BD-Videoメニュー画面上で、チャプターになります。例えば、この例ではメニュー上で14個のチャプターボタンが作られます。 ToastによるAVCHDデータの直接読み込みなお、Toastでは、AVCHDビデオカメラから直接Toastに読み込む機能もあります。[ メディアブラウザ ]を開き、AVCHDビデオカメラとMacをUSB接続すると、自動的にクリップが登録され、上図の状態になります。 このあと、不要なクリップはクリップごと削除し、またそれぞれのクリップの中の不要なシーンは、(次節で説明する)編集機能を使ってトリミングすることもできます。ですから、もし、"編集に凝らない"のならば、なにもiMovie、Final Cut Express、Final Cut Proで"編集"する必要もなく、Toastのみで事足ります。 |
簡単な編集個々のクリップをダブルクリックする、または編集ボタンを押すと、簡単な編集ができます。 [テキスト]タブメニュー上で表示されるチャプターボタンのテキストを入力できます。 [ビデオ]タブこんな風に、個々のムービーをトリミング(前後の不要箇所の削除)もできます。 iMovie、Final Cut Express、Final Cut Pro、Premiere Proなどで編集を終わらせたQuickTimeムービーをBD-Video化する場合には、こんなトリミング機能は不要ではありますが...。とはいえ、AVCHDビデオカメラから直接Toastに読み込んだ場合には重宝しそうです。 そのほか、オートチャプターの頻度(何分おきにチャプターを置くか)、ボタンピクチャー(メニュー上で表示されるチャプターボタンの図柄)などが設定できます。 |
メニュー画面の設定続いて、メニュー画面や、圧縮の設定を行います。[詳細]ボタンを押し、 まずは、[メニュー]タブを開き、メニュー画面の設定をします。 メニュータイトルを入力し、メニュースタイルを選択します(15種類。メニューなしも選択可)。 ついでに、[ディスク]タブで、ディスクについての設定を行います。 [ ディスク挿入時、自動再生する ]offの場合は、メニュー画面が表示される。 [ 全ての項目を続く再生する ]onのとき、登録したクリップが順番に、とぎれることなく再生される。 |
圧縮の設定最後に、圧縮の設定を行います。 [エンコード]タブを開くと、デフォルトでは、[自動]になっており、この場合、ビデオ品質をスライダーバーで変えることが出来ます。 また、もうすこし詳細な圧縮設定も可能で、[カスタム]ボタンを押すと、以下の項目の設定を変更することが出来ます。 このページの最後に、[エンコード設定のコツ]という記事があります。 Blu-ray Discへの書き込み最後に、Blu-ray Discに書き込みます。 [書き込み]ボタン(赤いボタン)をクリックし、Blu-ray Discに書き込みます。
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参考情報ディスクイメージで保存ディスクイメージで保存することもできますが、保存したところで、Apple DVD Playerでは、Blu-Ray Discは再生できませんから、宝のもちぐされです。 DVD-VideoやHD
DVD-Videoならば、Toastで保存したディスクイメージをApple DVD Playerで再生できるのですが...。MacのBD-Video再生対応を待つしか手がなさそうです。 エンコード設定のコツMacでBlu-ray Disc Video作成が出来る、数少ない選択肢のひとつであるToast、それだけで価値はあるのですが、一方で、画質は、正直なところ、今一歩。画質よくエンコードするコツは...。 収録時間の許す限り、高ビットレートに...1枚のBD Discに収録できる、ビデオの収録時間は、エンコードの圧縮率(ビットレート)に依存します。一般論のとおり、圧縮率と収録時間はトレードオフ、つまり高ビットレート(高画質)にすればするほど収録時間は減ります。結局、両者をどうバランスを取るかが一般論としてもポイントなのですが、ことToastのBD-Video用エンコードに限ると、収録時間を妥協してでも高画質にした方が良いのでは、と思います。 なお、Toast 9の標準・最大ビットレート(下図のスライダーバー)は、MPEG2の場合でも、MPEG-4 AVCの場合でも2〜26Mbpsの間で選択できます。ですから、標準ビットレートを24Mbps、最大ビットレートを26Mbps、といった設定がよさそうです。 ちなみに、Final Cut Studio 2009(Final Cut Pro 7やCompressor 3)の場合、最大値は36Mbpsです。Final Cut Pro 2009の方が、スペック上は高画質といえます。 MPEG2の場合、優先フィールドを[上を優先]に...MPEG2の場合、[優先フィールド]設定が、デフォルトの[自動]のままだと、フィールド処理がおかしいようです(Toast 9.0.4で検証)。そんな場合は、[上を優先]にすれば改善します。 MPEG2よりもMPEG-4 AVCにもっとも高画質にエンコードするには、[ MPEG2 ]でなく[ MPEG-4 AVC ]を選択し、標準ビットレート、最大ビットレートともに、高い値に設定するとよいでしょう。標準ビットレートを20 Mbps、最大ビットレート24 Mbpsといった具合。 AVCHDビデオカメラから直接Toastで読み込む場合もし、iMovieや、Final Cut Express、Final Cut Proで編集したQuickTimeムービーを全く使用せず、すべてAVCHDビデオカメラからToastで直接読み込んでいる場合、[ 再エンコード ]を[切]にしてみてください。
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関連記事 [ 入門編 ] Blu-ray Discに書き出す [ 基本編 ] Encore CSでBlu-ray Video作成 [ 中級編 ] Final Cut StudioでBlu-ray Video作成 |
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現在地 トップページ > Macで始めるDTV > 初級編 > トップページ > MacDTV情報ひろばトップページ > ソフトウェア情報 > Toast > この記事のタイトル [ 初級編 ] ToastでBlu-ray Video作成 この記事のURL http://www.macdtv.com/BD/Toast9.html 更新履歴 2008.11.28 初稿を公開しました。 2009.01.18 若干の変更・追記をしました。 2009.06.25 [ToastによるAVCHDデータの直接読み込み]、[エンコードのコツ]を追加しました。 2009.07.31 [エンコードのコツ]に、ビットレートの上限値の情報を追記しました。 |
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