[初級編]1-1-6. iMovieでの作業で
お世話になるビデオフォーマット
さて、ここまで、ビデオのフレームサイズとアスペクト比、ビデオ圧縮、ビデオのフォーマット等、ビデオの知識について概観してきました。これで最終ページです。
以下、 iMovieでの作業でお世話になるビデオフォーマットについて、具体的事例をまとめます。
ビデオカメラでの収録データ iMovieで取り込むことのできるビデオカメラでは、以下のような、ビデオのフレームサイズとアスペクト比、ビデオ圧縮、ビデオのフォーマットが使用されています。
これは、iMovieに持ってくる以前のビデオカメラの時点の話なので、iMovieに限らず、ほかのDTV編集ソフトでも同様です。
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iMovieで取り込み時、変換されるデータ
iMovieでは、編集時のCodecやフォーマットを気にする必要はなくiMovieまかせでいいので、気付く機会もないでしょうが、
iMovieでビデオカメラから取り込んだデータは、SDビデオはDVストリームファイル、HDビデオはApple
Intermediate Codecを使用したQuickTimeムービーに変換され、その後の編集作業に使用されます。
SDビデオ
取り込み実行後、iMovieライブラリフォルダ内に保存されている実体ファイルは、DVストリームファイルです。
DV Codecで圧縮された、720×480ビデオ。
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16bit-48kHz-1chステレオ-非圧縮、
または、
12bit-32kHz-2chステレオ-非圧縮
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DVストリーム
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SD MPEGビデオカメラから取り込んだ際は、DVストリームフォーマットへと変換されます。
一方、DVカメラから取り込んだ際には、変換は必要ありません。DVテープ上の信号をそのままMacのHDDに持ってきているだけです。このように、DV取り込みではフォーマット変換処理/Codec変換処理がなされないので、このプロセスでの「画質劣化」は起こりません。
HDビデオ
AVCHDビデオカメラ、HDVカメラから取り込んだ際は、以下の、どちらかのフォーマット変換され、iMovieライブラリフォルダ内にファイル保存されます。このふたつのフォーマットは、どちらもApple
Intermediate Codecを使用したQuickTimeムービーですが、フレームサイズだけが異なってます。
どちらのフォーマットに変換するかは、iMovieメニューの[iMovie 環境設定]コマンドを開き、[ビデオ]タブで、[1080iビデオの読み込みサイズ]で設定します。
参考情報 iMovieの[1080iビデオの読み込みサイズ]の設定について
Apple Intermediate Codecで圧縮された、HD 1920×1080ビデオ。
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オーディオ
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QuickTimeムービー
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Apple Intermediate Codecで圧縮された、960×540ビデオ。
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オーディオ
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QuickTimeムービー
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書き出し対象別
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iMovieの場合の すべてのワークフロー
以上で、ビデオカメラで利用されるビデオ、iMovieで変換・編集対象のビデオフォーマット、用途別フォーマットをご紹介しました。これらのすべてを図にしたものが下図です。
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