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トップページ > Macで始めるDTV > 初級編(iMovieを中心に)> I章 ビデオの知識-初級編 > 1-1. ビデオの知識-初級編 >

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2002.07.10初稿

2009.11.18改訂

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[初級編]1-1-6. iMovieでの作業で
お世話になるビデオフォーマット

さて、ここまで、ビデオのフレームサイズとアスペクト比、ビデオ圧縮、ビデオのフォーマット等、ビデオの知識について概観してきました。これで最終ページです。

以下、 iMovieでの作業でお世話になるビデオフォーマットについて、具体的事例をまとめます。

ビデオカメラでの収録データ

iMovieで取り込むことのできるビデオカメラでは、以下のような、ビデオのフレームサイズとアスペクト比、ビデオ圧縮、ビデオのフォーマットが使用されています。

これは、iMovieに持ってくる以前のビデオカメラの時点の話なので、iMovieに限らず、ほかのDTV編集ソフトでも同様です。

詳しく読む

iMovieで取り込み時、変換されるデータ

iMovieでは、編集時のCodecやフォーマットを気にする必要はなくiMovieまかせでいいので、気付く機会もないでしょうが、

iMovieでビデオカメラから取り込んだデータは、SDビデオはDVストリームファイル、HDビデオはApple Intermediate Codecを使用したQuickTimeムービーに変換され、その後の編集作業に使用されます。

SDビデオ

取り込み実行後、iMovieライブラリフォルダ内に保存されている実体ファイルは、DVストリームファイルです。

ビデオデータ

DV Codecで圧縮された、720×480ビデオ。

オーディオデータ

16bit-48kHz-1chステレオ-非圧縮、
または、
12bit-32kHz-2chステレオ-非圧縮

フォーマット(ビデオ・オーディオ・その他情報の並べ方)

DVストリーム

SD MPEGビデオカメラから取り込んだ際は、DVストリームフォーマットへと変換されます。

一方、DVカメラから取り込んだ際には、変換は必要ありません。DVテープ上の信号をそのままMacのHDDに持ってきているだけです。このように、DV取り込みではフォーマット変換処理/Codec変換処理がなされないので、このプロセスでの「画質劣化」は起こりません。

HDビデオ

AVCHDビデオカメラ、HDVカメラから取り込んだ際は、以下の、どちらかのフォーマット変換され、iMovieライブラリフォルダ内にファイル保存されます。このふたつのフォーマットは、どちらもApple Intermediate Codecを使用したQuickTimeムービーですが、フレームサイズだけが異なってます。

どちらのフォーマットに変換するかは、iMovieメニューの[iMovie 環境設定]コマンドを開き、[ビデオ]タブで、[1080iビデオの読み込みサイズ]で設定します。

参考情報 iMovieの[1080iビデオの読み込みサイズ]の設定について

ビデオデータ

Apple Intermediate Codecで圧縮された、HD 1920×1080ビデオ。

オーディオデータ

オーディオ

フォーマット(ビデオ・オーディオ・その他情報の並べ方)

QuickTimeムービー

 

ビデオデータ

Apple Intermediate Codecで圧縮された、960×540ビデオ。

オーディオデータ

オーディオ

フォーマット(ビデオ・オーディオ・その他情報の並べ方)

QuickTimeムービー

書き出し対象別

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iMovieの場合の すべてのワークフロー

以上で、ビデオカメラで利用されるビデオ、iMovieで変換・編集対象のビデオフォーマット、用途別フォーマットをご紹介しました。これらのすべてを図にしたものが下図です。

組み合わせの数だけ、とても複雑なフローですが、いくつかの用途別に、推奨フローを以下に紹介して参ります。参考になさってください。

iMovieの場合の 推奨ワークフロー

1. Blu-ray Disc Videoを作成する

このフローの最終目的Blu-ray Disc Videoは、フレームサイズ1920×1080(1080i)です。

なので、撮影するビデオカメラの収録サイズも、1920×1080か1440×1080でなくてはなりません。 この条件を満たすビデオカメラは、AVCHDビデオカメラ、もしくはHDVカメラです。撮影時のフレームサイズは1920×1080か1440×1080のどちらかです。

iMovieでの編集時は、[最大 - 1920×1080]を選択します。

iMovieでの編集終了後は、1920×1080サイズのQuickTimeムービーに書き出し、Blu-ray Disc Videoオーサリングソフト(Toast, Encore CS, Compressor等)に持ち込み、BD-Videoを作成します。

2. YouTube HDで公開する

このフローの最終目的 YouTube HDは、フレームサイズ1280×720(720p)です。

なので、撮影するビデオカメラの収録サイズも、1280×720かそれ以上、すなわち、1920×1080か1440×1080でなくてはなりません。この条件を満たすビデオカメラは、、1920×1080か1440×1080を収録するAVCHDビデオカメラやHDVカメラのほか、1280×720サイズ(720p)で撮影できるもの(例えば、AVCHD Lite対応のデジカメ動画機能)です。

iMovieでの編集時は、[最大 - 1920×1080]を選択します。

iMovieでの編集終了後は、YouTubeに共有を実行します。公開するサイズは、1280×720です。

3. DVD-Videoを作成する

このフローの最終目的 DVD-Videoは、SDビデオ(フレームサイズ720×480(480i))を収録するためのものです。なので、撮影するビデオカメラは、HDビデオカメラでも、SDビデオカメラでもどちらでもかまいません。

SDビデオカメラ(DVカメラやSD MPEG2ビデオカメラ等)を使用する場合のフローは以下のとおりです。

HDビデオカメラでHDビデオ収録した場合も、もちろんDVD-Videoを作成できます。

4. その他の用途で使用するムービーを書き出す

その他の用途、例えば、iPhone/iPodなどを作成する場合、フレームサイズは、SDビデオかそれよりも小さくでかまいません。従って、3. DVD-Videoを作成するに記載したフローで、撮影・取り込み・編集し、編集終了後に各用途に応じて[共有]を実行すればよいです。

参考

[3. DVD-Videoを作成する]、[4. その他の用途で使用するムービーを書き出す]において、iMovieでの編集時にフレームサイズは...??

もし、「絶対にBlu-ray Disc Videoを作成しない」、あるいは、「絶対にYouTube HDで公開しない」のであれば、iMovieでの編集時は、[大 - 960×540]を選択します。[大 - 960×540]にすれば、ムービーファイル容量は、1/4で済みますから、HDD消費容量を節約できます。

一方、もしかしたら、「Blu-ray Disc Videoを作成する」かもしれない、あるいは、「YouTube HDで公開する」かもしれない場合は、iMovieでの編集時は[最大 - 1920×1080]を選択します。[最大 - 1920×1080]を選択した以上、HDDの消費容量は覚悟してください。

「絶対に...しない」のか「もしかしたら...するかも」なのかと、このHDDの消費容量とを勘案して、[1080iビデオの読み込みサイズ]設定をどちらにするか、決断してください。

 

 

 

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リニューアル前の[初級編]カバーストーリー iMovieとiDVDでDVD-Video作りはこちら。

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この記事のタイトル

[初級編]1-1-6. iMovieでの作業でお世話になるビデオフォーマット

この記事のURL

http://www.macdtv.com/GuideToDTV/beginners/01-01-6-WorkFlow.html

更新履歴

2002.07.10 初稿を公開しました。

2005.10.23 大幅改訂し、[ビデオの基礎知識]編として公開しました。

2009.11.08 Macで始めるDTVのリニューアルに伴い、全面改訂を行いました。

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